遠視

エピレーシックとは

エピレーシックとは一般的なものとは適応対象と術後対応が異なるのが特徴です。
まず、適応対象についてですが角膜が薄い人や運動で目への衝撃の可能性がある人にお勧めです。
そのため、事前検査で角膜が薄いために手術不可と判断された人や格闘家やラグビー選手のような目への衝撃がある人でも手術ができる場合が多いのです。

適応対象が広がるのは手術方法がレーシックとは異なるからです。
レーシックとは角膜の表面を薄く切って「フラップ」という蓋を作ります。
このフラップの厚さがレーシックとエピレーシックでは異なります。
人間の角膜は5層構造で、エピレーシックでは一番上の層(角膜上層皮)だけでフラップを作りますが一般的なものでは上から二枚の層と三枚目の層の一部でフラップを作ります。
角膜の一番上の層にだけは再生能力があります。
そのため、フラップが再生されることで衝撃に強い角膜を作ることができます。

薄いフラップで手術をできるので適応対象が広がるメリットがありますが、デメリットもあります。
まずは、痛みを感じたり目の中にゴロゴロとした違和感が続くことがあります。
エピレーシックで切る角膜上層皮は痛みを感じる部分です。
痛みは麻酔が切れてから始まり二日目がピークと言われます。
ゴロゴロした感じは三日ほどでとれますが、角膜上層皮が再生する一週間ほどは違和感が残ります。
また、通常のものでは翌日には視力回復しますがエピレーシックは3日から一週間ほどかかります。

その他の特徴として、エピレーシックはフラップが薄いので角膜保護用のコンタクトレンズを装着する必要があります。
角膜の再生状況に応じてコンタクトを外すので、通院して医師の判断が必要です。
術後の通院も通常のレーシックに比べ多く9回ほどあります。
UVケアのためにサングラスをつけなければならなかったりドライアイになりやすかったりと完全に調子が良くなるまでには半年ほどかかるとされています。

デメリットも書きましたが、メリットも大きい手術法です。
角膜が薄い人、激しい運動をしている人には向いている手術法ですが、長期にわたって病院に通う必要があります。
個人の状況に応じて検討してみましょう。
もちろん、病院でも適切なアドバイスをもらえますからカウンセリングの際に複数の手術法を相談してみるのも良いでしょう。

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