遠視

ラセック手術とは

レーシック以外にラセック手術というものがあります。ラセック手術とは、角膜上層皮(最も外側にある角膜のこと)をアルコールでふやかしてフラップを作る手術方法です。
薄いフラップを作ることができるので、レーシックとは違い角膜が薄い人や強度の近視の人手術を受けることができます。
上皮フラップを作る角膜上層皮には再生能力があります。
ラセック手術後一週間から二週間ほどで再生が完成するので上皮フラップがずれてしまう心配がありません。
そのため、格闘家やラグビーのような激しいスポーツの選手に向いている手術法と言われています。
レーシックがまだ主流であること、ラセックでなくても上記のような人への手術が可能なことからあまり普及していません。
そのため、ラセックでの手術を希望する場合は事前に通院予定の病院がラセック手術を行っているか調べておきましょう。

ラセックの手術は片目あたり10分ほどで終わる内容です。
眼を洗浄・消毒した後、点眼薬の麻酔をします。瞬き防止のために開眼器でまぶたを固定後、アルコールで角膜上層皮をふやかします。
アルコールを浸す時間は30秒ほどで、ふやけて柔らかくなった角膜上層皮を持ち上げてフラップを作成します。
フラップができたら「エキシマレーザー」というレーザーを照射して角膜を矯正し、照射後にフラップを元に戻します。
角膜が定着するまで保護するためのコンタクトレンズをつけたら手術は終了です。

角膜の薄い人や強度の近視の人も受けられることや角膜が再生すること、手術が難しくないことから安全で良い手術に思えますがデメリットもあります。
まずは、痛みや違和感です。
上皮フラップ部分は痛みを感じる部分のために角膜が再生するまでには痛みや違和感がありますし、視力の回復にも時間がかかります。
これらはだいたい一週間ほどで解決すると言われています。

また、アルコールが角膜にどのような影響があるかがはっきり解明されていません。
角膜をアルコールでふやかすことにより、レーザー照射の際の誤差が出る可能性もありますし、稀に角膜が白濁したという報告もあります。
手術を受ける際にはデメリットまでを考慮したうえで、医師に直接相談して決めましょう。

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