レーシックを受けるときは合併症も勉強しておこう
レーシック手術は手術時間も短く体に負担の少ない手術とされています。
失明したケースも今までないこともあり、安全性の高い手術だとされていますが、合併症が存在します。
ここでいう合併症とは、レーシック手術を受けることによっておこる病気のことです。
レーシックの術後に起こる合併症にはいくつかのパターンがあります。
まずは、一般敵に術後に起こるとされているものです。
これにはハロ・グレア現象、スターバスト現象、ドライアイ、コントラスト低下といったものがあります。
暗い場所や夜になると、光の周りがぼんやりと見えにくくなることをハロ現象と、車のライトなど今まで平気だったものがまぶしく見えてしまうグレア現象と言います。
また、明るいところの光が星の形に見えるスターバスト現象もあります。
ドライアイは角膜の表面にフラップを作ったことにより、その部分の神経が切断されてしまい起こります。
フラップが安定するまでは点眼薬で症状を和らげたり、病院によっては涙点プラグの挿入や軟膏の処方、個人の涙成分に応じた目薬の作成など対策をとってくれることもあります。
色の明暗がわかりにくくなるコントラスト低下は夜間に起こりやすい症状です。
術後の生活で夜間の運転や外出が多い人は合併症を踏まえて仕事や予定のスケジューリングをしておく方がよいでしょう。
次にクリニックの医師の技術レベルや機器の不備によって起こる合併症もあります。
角膜の薄さを正しく調整できなかった場合にケラトエクタジア(角膜拡張)という合併症がおこります。
角膜を薄くしすぎてしまった際に角膜が強度を保てなくなり角膜が円錐型に変形するのです。
眼の中に矯正するためのレンズを埋め込む手術が必要となり、最悪の場合には角膜移植が必要な場合もあります。
また、フラップが正しく作られなかったことによる不正乱視を起こす場合や、再近視化と言って元の近視に戻る症状もあります。
再近視化にはクリニックの問題だけでなく本人に原因があるケースもあります。
たとえば眼に強い衝撃を与えてしまったり、長時間のパソコンやテレビ、長い時間暗い場所でのデスクワークなどがあげられます。
もともと近視や遠視が強い人がなりやすいので、術後は眼に良くない環境で過ごすことは避けましょう。
手術前のカウンセリングやインターネットで見られる病院の体験談など、自分が手術を受ける病院について事前情報を集めておきましょう。
合併症のリスクを最低限に抑えられるよう、病院の雰囲気や対応、金額等踏まえて安心して任せられる病院で手術を受けましょう。